札沼線。
かつては札幌(桑園)と留萌本線の石狩沼田を結んでいた
100キロ超の路線でした。
今では学園都市線と言った方がピンとくる人が多いのではないでしょうか。
今回、
長らく終点でコロナ禍のどさくさで繰り上げて廃止されてしまった
新十津川駅跡に行ってみました。
営業していた頃には来たことがなかったのですが
見違えるようにキレイに整備されたようですね。
もっと牧歌的なところかと思ったのですが
完全に住宅街の中にあるたまたま線路がある公園
みたいな感じになっていました。
廃線になってから建てられたであろう住宅も多数とお見受けしました。
改めて
廃線になった日時を調べてみました。
2020年5月7日。
確かこの年の2月頃から新型コロナウイルスが拡散し始め、
4月には全国に緊急事態宣言が出され、
一番活動が抑制され始めていた頃でした。
それを受けて
何回かの変更を経て
4月17日に最終運行が繰り上げ、
5月7日に正式に営業終了、となったとの記述を見つけました。
思い返してみるとこの頃は、
会社に来るな、表で遊ぶな、県を跨いで移動するな、
といった状況でしたっけ。
「他県ナンバー狩り」なんつう恐ろしいことも起きていました。
買い物以外の外出は自粛状態だったので
唯一出かけてもいいよ的な存在だったスーパーなんか
普段スーパーに来ることなんかない層までフラフラ出てきてて
かえって危険な状態になってましたわ。
そんな社会情勢だったので
実際に行ってみるなんて出来っこなく
地元の人たちが見送っているニュース映像を見るのみでした・・・。
こっそり出かけようとしてたのに
運行最終日が繰り上がって計画がパーになった方もいたんではないか?
そんな邪推も頭をかすめましたが・・・。
現地に戻ります。
最後の時の
駅名標と時刻表がここに駅があったんだよと
存在を主張しているように見えました。
時刻表を改めて見て
「日本一最終列車が早い駅」
なんて言われていた時期があったのを思い出しました。
最後は1日1往復でしたもんねぇ。
廃止になって
ろくに形跡も残っていないところも多い中
これだけ残っているのは賞賛に値するのではないでしょうか。
廃線跡がそこはかとなく偲べるのはちょっと寂しくもありますが。
桜並木はのちの整備でしょうけれど
遊歩道は間違いなく軌道敷の跡でしょう。
さて
この後も廃線跡を何箇所か見る予定です。
どんな「跡」になっているのか。
しかと見届けようと思います。
2024年10月13日
札沼線 新十津川駅跡
canonEOS R5 RF24-105mmF4L IS USM
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