富良野側から
今年の4月に廃止になった
根室本線の痕跡をたどっています。
前回は、布部、山部、下金山の各駅に立ち寄りました。
今回は、その続きです。
4駅目・金山駅。
通りから少し下ったところにありました。
ここの駅舎ももぬけの殻。
廃線前によく写真が発表されていた踏切から見ると
こんな感じでした。
今にもキハ40あたりがやってきそうですが
カメラを少し下に振ると・・・
半年前からの現実がそこにありました。
ほとんどの場所がそうだったのですが
駅や線路はまだまだ残ってはいるのですが
道路と交差する踏切では
ことごとく線路が剥がされていました。
走りやすくなるのはいいですが・・・
やはり寂しさは否めませんね。
5駅目・東鹿越駅。
金山駅の手前で国道237号と別れ
金山湖沿いの道道465号へ。
工場が背後に迫る東鹿越駅です。
廃止直前は
富良野からここまでは列車が走っていて、
ここで代行バスに乗り換えて新得に向かうという
暫定ルートを形成していました。
この辺りの工場にお勤めの方で
利用していた方はいらっしゃったんでしょうか。
6駅目・幾寅駅。
駅名板は「幌舞駅」になっていました。
私は観ていないのでよくは知らないのですが
映画「ぽっぽや」の舞台となった駅。
駅舎内はその記念館?となっていて
主演の高倉健さんが亡くなったこともあって
高倉健博物館のような雰囲気になっていました(個人の感想ですw)。
高倉健さんのファンの方は
色々な意味でたまらないでしょう。
ここは珍しくホームが駅舎よりも高いところにありました。
駅前には
セットだった建物や
この映画に合わせて改装されたキハ40も展示されていました。
今回お邪魔した廃線駅の中では
唯一人の気配がある場所でした。
駅前の
みなみふらの町情報プラザの前からバスが複数出ており
一応交通結節点にもなっているのでしょうか。
後で分かったのですが
この近くの道の駅南ふらのの一角にバス乗り場があり、
ここで高速バスとコミュニティバスとの接続も取られていたようでした。
そちらの方がメイン?なのかもしれません。
7駅目・落合駅。
今回お邪魔した駅の中では
駅構内の草ボウボウさ加減が一番激しい駅でした。
この日はたまたま駅前の公民館に
学生さんの団体がバス数台でやってきていました。
元気よさそうでしたから体育会系の部活の合宿?
世が世なら列車で来ていたかもしれないですね。
ここまで
今年2024年4月1日に廃止となった
根室本線の7駅を見てきました。
街らしい街があったのは幾寅だけ。
他の駅は致し方なし。
鉄道ファン目線で見ても
地元利用は望めなさそう。
そう見えました。
この日は道の駅南ふらので車中泊したのですが、
夜遅い時間でも国道38号を行き交う車やトラックは多かったです。
つまり人の流れ・物の流れはあるということ。
その手段として鉄道が選ばれなくなってしまっているのは、
悔しくもあるけれど、
今のようなダイヤやサービスでは宜なるかな。
駅は無くしても、抜け道としての使い道はなかったのか?
まぁそれも試算したんでしょうけれど・・・。
儲けることを考えるのは大事だけど
使いやすさを考えるのはそれ以上に大事だと思います。
「やってる感出す」だけじゃ実は伴わないですよ。
ズバリな解決策が思いつかないまま眠るのは
あまり心地の良い物ではありませんでしたわ。
さて
次回はいよいよ狩勝峠を越えます。
2024年10月15日
旧根室本線 金山、東鹿越、幾寅、落合
canonEOS R5 RF24-105mmF4L IS USM
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