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旧士幌線跡をたどる(2)いよいよタウシュベツ川橋梁のほとりへ

今回の北海道旅行のメインイベントと言っても差し支えない
旧国鉄士幌線タウシュベツ川橋梁への訪問。
いよいよその時がやってまいりました。
前回は
道の駅かみしほろで
通行証、林道ゲートの鍵、クマ鈴を借り受け
ゲートの入り口に辿り着いたところまでをお届けしました。
今回はいよいよその先です。

入場制限のかかっている林道を数キロ走り、
橋のかなり手前の駐車場に車を置き、
おそらく元線路敷と思われる荒れた道を進みます。

橋の上、脆いから乗るなよぉ、の看板を見ながら進みます。
頭上に黄葉した葉が煌めき
足元には深い落ち葉。
その落ち葉を踏む音と
腰につけたクマ鈴の音しか聞こえない空間。
クマ出てくるなよぉ・・・と念じながら歩を進めること数分。
目の前に現れました。

・・・線路の跡に従ってくるとこういうご対面になるのか・・・。
右側に行ってみましょう。

おぉ
キレイなアーチが連なっています。
そうそう
この光景が見たかったのですよ。
1955(昭和30)年に糠平ダム建設に伴い
ルート変更・用途廃止となって69年。
これだけの時間が経っても
これだけの姿を残しているのは奇跡に近いでしょうね。
気象条件は相当厳しいであろうに、
建設当時の技術か材料の質か。
どちらにしても
今こうして立ってくれていることに感謝。
反対側からも見てみましょう。

そういえば
崩壊の危機だと言われたのはどのあたりなんだろう?
さらに左に回ってみると・・・ここか!

側面の壁部分がなくなって
アーチの部分だけになってしまっているところがありました。
この状況を鑑みて
そろそろヤバい的な記述がネット上にはたくさん書き込まれていました。
崩れる前に気づけた自分はラッキーだったのか、そうでないのか。
ま、
今年は急遽時間が自由に操れる魔法を身につけましたので(おいおい)
思い立ったが吉日的な行動をとることができました。
雪が積もる
水分が凍る
凍ったところが溶ける
そんな基本的な変化が
人間のなした構造物に影響を及ぼす。
つまり自然の行為の方が強いんですよ。
人間なんて
地球の歴史に比べたら「へ」よりも軽そうですもんね。
そのギリギリの時を見ることができた。
今年はもうそれだけで満足です。
でも
来年どうなったか
また見にきたくなってる自分がいます。
その時は
帯広まで鉄道+帯広からレンタカー
だろうなぁ・・・。
ちなみに
ここから振り返ると
おそらく士幌線はここを通っていたんだろうなぁ
という空間が想像できました。

この時自分以外には
測量をやっている方達が数人いらっしゃいました。
その人数ゆえクマ鈴がまぁ賑やかw。
そしてその後
自分と入れ替わりに観光に来る方も多々。
皆クマ鈴はつけてましたが
中には死神のような柄の長い鎌を持っている方も。
・・・クマとやり合う気か???
そんな方達の到着をやり過ごし
微速前進で帰路へ。
結構ボコボコなんですよ。
揺れる揺れる。
積んでる酒瓶が割れないようにソロリそろり・・・w。

士幌線の前面展望はこんな風だったのかなぁ・・・
と想像していたら珍客登場。

この旅で2回目のエゾシカとの出会いでした。
人間を全く恐れている様子がありませんでしたね。
いやあ、クマじゃなくてよかった・・・。

ちなみに
このあと対岸からも
タウシュベツ川橋梁を見ることができるところがあるというので行ってみました。

こちらは
鍵を借りたり、林道を走ったりする必要がないので、
入れ替わり立ち替わり
いろいろな国の人たちが眺めに来ていました。
ここからでも十分橋の様子はわかりますが
やはりすぐ近くで見た方が感動の度合いは大きいかと。

タウシュベツ川橋梁。
対岸からは冬季も見ることができそうですが、
間近で見るのは、次のGWまでお預けとなりそうです。
さて
その時全てのアーチは繋がったままでいるのか否か・・・?
また
来年もやってくる言い訳ができたような気がしてきました。

タウシュベツ川橋梁訪問はこれにて終了。
しかーし、
士幌線探索はまだまだ続きます。

2024年10月17日
旧士幌線
canonEOS R5 RF24-105mmF4L IS USM

#タウシュベツ川橋梁
#士幌線
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