今回は
深川から北上して
30年前に訪問した深名線の痕跡をたどってみよう
という趣向です。
深名線。
深川から幌加内、朱鞠内を経て名寄までを結んでいた路線。
ふるいにかけられたときに
並行する道路が未整備(特に冬季)だとして
廃止対象から除外された路線。
この辺の経緯は只見線と似ていますね。
が、
深名線は1995年に廃止されてしまいました。
道路整備が完了しちゃったんですね。
で、
それを見越して
その1年前の夏休みに
夜行車中泊のみの2泊3日で行ったのでした。
当時は「利尻」や「はまなす」といった夜行列車があったので
そういう行程が組めたんですよ。
令和の今じゃ無理な行程。
そんな思い出がある深名線なのですが・・・
行けども行けどもなんの痕跡もない。
車の流れも順調で
これ、間違い無いでしょ、という物件も見えず、
もうすぐ道の駅だなぁ、というところでこれが見えました。
立派なトラス橋。
調べてみると
深名線の第三雨竜川橋梁だとわかりました。
土木遺産にもなっているようですね。
で、
道の駅でそばでも食おうかと思ったら
レストランのオープンは1時間以上も先・・・。
泣く泣くそばを諦めて先に進むことにしました。
信号を最後に見たのはいつだっけ?的な時間が流れたあと
見覚えのある光景が現れました。
朱鞠内の街だ。
街並み自体は大差ないように見えましたが
線路があったであろう方向の景色は
全く変わっていました。
当時の駅舎は影も形もなく、
残っていたのはこれ。
え・・・
これだけ・・・?
申し訳程度の線路と実際のとは別物の駅名標。
ちなみに後ろの建物はバスの待合所です。
先ほど追い越したバスが追いついてきました。
幌加内発名寄行きのバスです。
時刻表を見ると
幌加内で系統分割していて
深川〜幌加内が7往復
幌加内〜名寄が4往復(1往復は土休日運休)。
廃止から30年も経つと
いつの間にか交通機関が何にもなくなっている
ということもあるのに
今も深名線の生まれ変わりのバス路線が生きていてホッとしました。
ここで見かけたバスは座席がほぼ埋まるくらいの乗客がいました。
天気の良い連休だった、というプラス材料もあろうかとは思いますが。
次回はバスで来てみよう。
バスならバス停ごとに
バス停名を読み上げるアナウンスが聞けますからね。
車だと運転に集中しているから
分岐点以外の地名はなかなかチェックできませんからね。
鉄道施設は壊滅的だったけど
深名線に沿った人の流れはまだ生きている。
そのことがわかったのが
今回訪問の収穫であったと感じました。
2024年10月14日
深名線 朱鞠内駅跡
canonEOS R5 RF24-105mmF4L IS USM
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