紀伊半島を代表する特急列車・くろしお。
私が子供のころは
ブルドックと称されたキハ81が先頭に立ち、

天王寺から名古屋を
紀伊半島をぐるっとまわって結ぶ
長距離ディーゼル特急でした。
それが
俗にいうゴオサントオと呼ばれる
昭和53年10月の紀勢西線電化を機に
新宮から西は381系によるくろしおに、
紀伊勝浦から東はキハ80系による南紀に、
電化非電化の境目付近で分断され、
くろしおは
紀伊半島の西側を巡る特急という存在に切り替わって
半世紀近くが経過しました。
コロナ禍以降の観光客の落ち込み、
高速道の延伸、
逆風なネタばかりがゴロゴロ転がり
本数はどんどん減り、
くろしおの存続どころか
紀勢本線の存続まで議論されようかという
そんな厳しい状況に変わりつつあります。
なんとも悩ましいところではありますねぇ・・・。
ひところは
白浜のパンダが牽引役となって
まぁまぁかなぁと
遠く離れた関東ではそんな感じで見ていたのですが、
今年全部のパンダが引き上げられてしまい、
あぁ
どうしたらいいの?
まぁ私も紀勢本線に乗るのは
大学生時代以来になるので
偉そうなことは言えませんが、
これだけ風光明媚な沿線風景、
なんとか活かせないものでしょうかねぇ・・・。
今回WEST EXPRESS銀河で
紀勢本線をたどりましたが、
その道中で
特急くろしおの案内表示を
いくつか見ることができていました。
こちらは
本州最南端の串本駅で見た乗車案内。

381系時代の絵入りヘッドマークに描かれていた
荒々しい波を描いたイラストと、
白浜のパンダなんでしょうね、
そんな案内が描かれていました。
そして
こちらは新宮駅で見かけた案内表示。

なんだろ?これ・・・。
新宮まで来ちゃうともうパンダじゃないのか?
それとも
パンダ帰国後に設置された案内なのか?
入り組んだ海沿いを
トレースするような曲線を描いて進む
紀勢本線。
そんな線形をクリアすべく
振り子式の381系が投入されたのですが、
令和の今となっては
振り子機能を搭載した車両は
オーシャンアローの名でデビューした
283系のみ。
287系や289系は振り子ついてないですからねぇ。

まぁ
令和の今は
スピードよりもゆとりの方が歓迎されるでしょうから、
ゆったりと南紀の海を堪能してよ
という路線でいった方がいいのかもしれませんね。
バスよりも広いぜぇ、
車じゃ飲めない酒が飲めるぜぇ、
列車旅の優位はいろいろあると思うんですが、
変わりつつある旅客の嗜好に
どう切り込んでいくか?
なんでしょうね。
今回は乗る機会のなかった特急くろしお。
次に来るときは
ぜひ海側指定で乗り通してみたいと思いました。
2025年9月6日
紀勢本線 串本、新宮
canonEOS R5mkⅡ RF24-105mmF4L IS USM
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