成田新幹線、今も生き続けるその遺構

JR東日本

コロナ禍以降
今後の鉄道の在り方が問われる場面が増えてきているように思います。
乗客が減った
収支が合わない
道路の方が便利になった
コロナのせいで働き方が変わった
分割民営化から35年経って見直しの時期に来ているのでは?
等々
・・・うーん・・・
鉄道に対して前向きな話があまりないなぁ・・・
そんなおり
最近田中角栄氏に関連する本を読む機会が増えてきました。
鉄道に関する記述が多かった
「日本列島改造論」
これに興味を持ったことがそのきっかけです。
その中には新幹線の整備に関することが載っているのですが
計画が失効し、もう作られることはないだろう新幹線も載っていました。
我が地元・千葉県に計画された
東京と成田空港を結ばんとする
成田新幹線です。
東北新幹線(盛岡以南)、上越新幹線
それらとともに計画されていました。
前述の2つの新幹線は今やJR東日本の屋台骨となった一方
成田新幹線は空港近辺でわずかに着工されただけで終焉を迎えてしまいました。
しかし
その後その遺構を活用して
JR成田線と
成田新幹線の別の形での生まれ変わり?である京成および成田スカイアクセスが
空港直下に乗り入れるようになったのは皆様ご存知の通り。
すぐ近くを通ったことは何度もありましたが
カメラを向けたことはありませんでした。

今回初めてまじまじとカメラを向けたという。
・・・前置きが長くなりました。
まず1枚目は
成田線と成田スカイアクセスが合流するあたりでの写真です。
成田空港側を望んでいます。

ここに駅設置の予定はなかったと思いましたが
駅が作られてもおかしくないくらいの規模とゴツさですね。
今度は東京方を見てみましょう。

成田新幹線の遺構の北側に後付けされた成田線へのアプローチ線上に
209系が走っているのが見えます。
ごくわずかに設定されている千葉〜成田空港の普通列車。
珍しいなぁ・・・と思っていたら
京成3150形のアクセス特急が頭上を通過していきました。

この成田スカイアクセスの列車たちの線路は
成田線を跨ぐ少し手前あたりからが
新規設置の区間となります。
もうお分かりだと思いますが
撮ったのは成田イオンモールの駐車場からです。
これだけ立派な集客設備があるのだから
幕張豊砂みたいに
「イオンモール最寄駅です」
として駅を設置してみたらどうなんだろう?
そんなことも考えてしまいました。
しかし・・・もうちょっと車両の姿が見えるかなぁ
と思ってきたのですが
期待は外れてしまいましたね(^ ^;;
がっかりしていたら
下りの成田エクスプレスがやってきました。
先ほどの209系と成田で交換してきたのでしょう。
・・・ん?・・・あれは・・・

おぉ
最近登場の新デザイン編成じゃないですか!
最後の最後でいい締めくくりとなりました。

成田エクスプレスが東京駅までを結び
スカイライナーが30分台で都内とを結ぶ
この両車が
成田新幹線の姿を変えた形
と解釈すべきなんでしょうねぇ・・・。
田中角栄氏が今の光景を見たらなんと言うか?
そちらもちょっと興味があったりします。

2023年6月18日
成田線 成田〜空港第2ビル、成田スカイアクセス 空港第2ビル〜成田湯川
canonEOS R5 RF24-105mmF4L IS USM

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